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RE:PLAY TOP > 映画監督 > チャップリン
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チャップリン監督(1897〜1991)のすべて

◆チャップリンは万能な天才映画人☆

チャーリー・チャップリンチャップリンの有名さ、ファンの多さ、時代を超えた人気などは言うまでもないでしょう。
たとえあなたがチャップリン映画を観た事がなくてもチャップリンという名前と帽子、ちょびヒゲ、杖のあの格好を知っていることが既にそのスター性を物語っているのですから☆

ちなみに、僕はチャップリン作品はおろか、チャップリンの生き方や人生も大好きで自伝本や伝記に基づいた映画「チャーリー」も大好きです♪
チャップリンの映画には絶望的な気持ちに希望と勇気を与えてくれる力があります。それは彼自身の人生があまりにも波乱万丈だったからこそ語れる力と言い換えても良いでしょう。魔法です。

さあ、それではそんな大好きなチャップリンについてお話していきましょうか!

実は、チャップリンについてはいくつも驚くべき事実があります。

まずは、自分の映画を作る時、監督をやるのはもちろんのこと、主演、脚本、編集、そして音楽の作曲までしてしまいます。
チャップリンは完璧主義という言葉が使われることもありますが、僕的には完璧主義というよりは好奇心と集中力のカタマリのような人だったのではないかな?と思っています。
これだけのことをやるのは並大抵の情熱ではとてもこなせませんからね。

さらに彼の作った音楽は後に作詞家によって詞がつけられて有名なスタンダード曲となりました。 「Smile」(スマイル)・・・もともとは歌詞なしの曲でしたが、1954年に歌詞が付けられ、ナット・キング・コールの歌により大ヒットし、その後もマイケル・ジャクソンやエルヴィス・コステロらによって断続的にカヴァーされた。
またすごく面白いと思ったのは「モダン・タイムス」の劇中、チャップリンが歌ったデタラメ語による「ティティーナ」がLAのラッパー、J-Fiveによってサンプリングされ、ラップとしてカバーされました

チャップリンの作曲は独学で学んだものだそうですが、それにしてもすごく美しいものが多いです。これはとても驚きです。才能がどうのこうのと言って二の足を踏む前にやってしまっている、それがチャップリンです(笑)

さて、さらに面白い事実があります。それはチャップリン映画と言えばコメディが得意かと思っている方も多いと思いますが、実は名作と呼ばれているチャップリン映画のほとんどは晩年につくられたもので、笑いもあるけど、結構シリアスでまじめなテーマの映画ばかりなんです。
あの有名な浮浪者の格好で膨大な本数のコメディ映画を作ってきたチャップリンですが、40歳を超えた頃から「街の灯」は感動的な長編映画ですし、「モダン・タイムス」は失業者が増え機械が人間から職を奪っていく世の中に元気を与えたくて作ったエール映画で、さらにそれ以降となるともう浮浪者の格好をしていない映画「殺人狂時代」や「ライムライト」「ニューヨークの王様」などすべて人生や愛、アメリカの赤狩りがテーマの素晴らしいエール映画となっています。

余談ですが、「殺人狂時代」があの「市民ケーン」で有名なオーソン・ウェルズから持ちかけられた話だったことや、「ライムライト」で熱く語っている「人生に必要なものは知恵と勇気とちょっとのお金だけ」というセリフは映画史上あまりにも有名な話です。あちこちの映画やドラマでよく引用されていますのでまだ作品を観たことがない方はぜひ観てみてください。きっとなぜこれだけ多くの人が引用する理由がわかりますよ。

チャップリンの驚くべき事実の最後としては、その人生があまりにも波乱万丈だったということです。

そもそもハリウッドで活躍したイメージがありますが、実は生まれはイギリスのロンドンです。若い頃にマック・セネットという喜劇映画人に誘われて渡米します。
それまでは母親とお兄さんの3人家族でとても貧しい生活を送っていました。やがてイギリスである程度舞台人として喜劇人として名前が売れてきた時にマック・セネットから映画をやらないかと声がかかった、という訳です。

あなたの周りの友人で、極貧から成功して外国へ招待された人が何人いますか?これだけでもすごいのに、なんと、ここからさらに波乱万丈な人生が始まります(笑)

チャップリンは、アメリカに渡った後とにかくよく働き、どんどんとスターダム街道を進んでいきます。たしか30才になる前には自分のスタジオを持って独立した成功者となっています。
しかし、仕事一筋だったこともあり、結婚しても長続きせず、生涯に4回(法的には3回という説もある)結婚しています。
4人以上の子供を持っていた父でもありました。

ちなみに共演した女優すべてに手を出したという話も有名ですが、真偽の程はわかりません。ただ、当時のハリウッドにしてはチャップリンはおとなしい方だったという見方もあるそうです。 ただ、女性関係のスキャンダルや噂を利用されて赤狩りの時期に離婚訴訟や子供の父権認知訴訟などを起こされ、挙句の果てにはアメリカからの国外追放命令まで下されてしまいます。

このあたりの詳しいことは自伝本やロバート・ダウニーJr主演の伝記映画「チャーリー」などを見るとよくわかりますが、結果的に以後生涯をスイスに移住して過ごすこととなり、20年後にようやく混乱から落ち着いたアメリカからアカデミー名誉賞授与という形で事実上ハリウッドからチャップリンへ謝罪の申し出があり、アメリカの地を再び踏むこととなる。この時の様子はYoutubeにUpされていたりします

また、親友のダグラス・フェアバンクスやアメリカの恋人と呼ばれた女優メアリー・ピックフォードなどと一緒に立ち上げた映画製作会社のユナイテッド・アーティスツという会社はメトロ・ゴールドウィン・メイヤーに吸収されてはいますが、今も残っており、2006年から2008年の間はトップにトム・クルーズが就任していました。

さて、チャップリンの人生についてお話するとままだたくさんあるのですが、その中でも特に僕らにとっては嬉しいことを1つ挙げるとすると、チャップリンは日本人の真面目さをとても評価していて自宅の執事を全員日本人にしたがっていたという話があるくらいです。実際に高野虎市さんという日本人を秘書として雇っていました。また、日本にも何度か来ていた親日家で天ぷらが好物の1つだったと聞きます。

さらにすごいエピソードとしてはのはあの映画解説で有名な淀川長治さんは「チャップリンさんあなたの大ファンなんです!」といってチャップリンが来日した際、彼の目の前で物まねを披露し気に入られて個室に呼ばれ、チャップリンとその妻と3人きりで談笑したというすごいエピソードを持っています。

チャップリンの話はたくさんのエピソードがあるのでつい、収集がつかなくなってしまいそうなのでこのへんで一度まとめますね(笑)

このように酸いも甘い知っているチャップリンだからこそ、深みのある作品からエールをもらえ、100年たってなおも人気が絶えないのだろうと思います。

本当にたくさんの勇気や愛情、そして笑いと希望をくれる、そんなチャップリンのオススメな代表作をいくつかご紹介します。

「ライムライト」  1952年
原題:Limelight
チャップリン ライムライト
「殺人狂時代」  1947年
原題:Monsieur Verdoux
チャップリン 殺人狂時代
「街の灯」  1931年
原題:City Lights
チャップリン 街の灯

少しだけどんなお話か紹介すると、

ライムライト」は、チャップリン扮する落ちぶれたコメディアンの老人が自殺未遂を図ろうとしたバレリーナを助けたところからはじまります。生きる希望を取り戻させるため、チャップリンが様々な話や情熱を少女に傾ける様は観ていて僕らもたくさんの勇気と希望をもらえます。

殺人狂時代」は、コミカルで早い展開ながら、愛やお金についての様々な英知がふんだんに盛り込まれています。一方、戦争や人生について考えさせられる深いテーマも盛り込まれた素晴らしい作品です。

街の灯」は、浮浪者スタイルの中でもベスト3に入る名作です。盲目の女性に恋をしたチャップリンが心機一転して働きだし、目の手術代を稼ごうと奮闘する物語です。

また、上記以外にも歴史に残る程の名作がたくさんあります。

「モダン・タイムス」  1936年
原題:Modern Times
チャップリン モダン・タイムス
「ニューヨークの王様」  1957年
原題:A King in New York
チャップリン ニューヨークの王様
「キッド」  1921年
原題:The Kid
チャップリン キッド


「黄金狂時代」  1927年
原題:The Gold Rush
チャップリン 黄金狂時代
「独裁者」  1940年
原題:The Great Dictator
チャップリン 独裁者
「伯爵夫人」  1967年
原題:A Countess from Hong Kong
チャップリン 伯爵夫人


ちなみに、最後の作品で唯一のカラー映画「伯爵夫人」の主演はソフィア・ローレンとマーロン・ブランドという豪華キャストになっています。ついこないだミュージカル映画「NINE」に出演していたソフィア・ローレンはチャップリン映画のヒロインだったのですね!そんな方がまだ生きていてしかも現役で映画に出演しているなんて・・・う〜ん、すごいなぁ☆

チャップリン映画には人生を楽しく生きる英知で溢れています。僕は寂しくなったり、悩んだ時には必ずといってもいいくらいチャップリン監督の映画に癒してもらい、元気をもらっています。


◆チャップリン自身の人生を知りたい方へ☆

チャーリー
作品それぞれの詳しい解説はそれぞれの個別作品解説ページに任せるとして、 さらにチャップリン自身の人生についてもっと知りたい!という方にオススメなのが「チャーリー」という映画で、これはチャップリンの自伝本に基づいた伝記映画です。主演はロバート・ダウニーJrで、チャップリンの人生を疑似体験できるうえに、物語として観てもすごく面白い映画になっています。

また晩年に出版した自伝「チャップリン自伝(上巻)」と「チャップリン自伝(下巻)」があります。日本語訳も出版されていますので、ぜひオススメです。裏話やチャップリンの愛や幸せについての考えが読めちゃいます。また、アルバート・アインシュタイン博士とのツーショット写真やガンジー、バーナード・ショーなど様々な偉人達とのエピソードなんかもすごい!と驚嘆しちゃいますよ♪

チャップリンのすべて
それともう1冊オススメなのが、毎日新聞社から出版された淀川長治さんが中心になってチャップリンを語っているマニアックかつ貴重な写真付ムック「チャップリンのすべて」があります。

この本では淀川さんが実際にチャップリンに逢って話た時のエピソードや、スティックがメイド・イン・ジャパンだった事実など面白い内容が盛りだくさんです。すごい内容ですよ。

山田洋次監督との対談なんかも入っています♪この2人でチャップリンを語っているなんて夢のビッグ対談ですね!


ちょこっとだけ目次を紹介すると、

・チャーリースタイルの誕生
・素顔のチャールズ・チャップリン
・愛する、食べる、働く
・作品カタログ
・チャーリーをめぐる美しき女性たち
・ビッグ対談 淀川長治×山田洋次
・チャップリン年表
ほか

チャップリン DVD-BOXまとめて作品を購入したい方は「チャップリン・メモリアル・エディション BOX」シリーズが1〜4ぐらいまで発売されていますのでオススメです。

ちなみに、各BOXに収録されている内容は下記のとおりです。もちろん特典DISCも満載です!

・BOX1
「街の灯(2枚組)」
「ライムライト(2枚組)」
「ニューヨークの王様(2枚組)」


・BOX2
「殺人狂時代(2枚組)」
「黄金狂時代(2枚組)」
「チャップリン短編集I(1枚組)」

・BOX3
「独裁者(2枚組)」
「巴里の女性(2枚組)」
「チャップリン短編集II(1枚組)」

・BOX4
「サーカス(2枚組)」
「モダンタイムス(2枚組)」
「キッド(2枚組)」

さて、ざっと書いてきましたがチャップリンについてはまだまだ知りたいことが多いので、新しい発見があったら随時このページに追記していくつもりです。
また、各作品については1つ1つページを作成していく予定ですので、ぜひそちらもご覧下さい♪

あ、そうだチャップリンは、チャールズ・チャップリンが正しい本名で、チャーリー・チャップリンと呼ぶのは別名というか愛称に近い呼び方です。まあ、どっちでも通じますけどね(笑)


◆チャップリンの作品年表と人生年表☆

・チャップリン作品年表

  ◆キーストン時代
  1914年『成功争ひ』Making a Living
  1914年『ヴェニスの子供自動車競走』Kid Auto Races at Venice
  1914年『醜女の深情』Tillie's Punctured Romance(監督マック・セネット、アメリカ映画初の長編コメディ)
  
  ◆エッサネイ時代
  『チャップリンの拳闘』(1915)のオリジナル・ポスター
  『チャップリンの移民』(1917)より1915年『チャップリンの拳闘』The Champion
  1915年『チャップリンの駈落』A Jitney Elopement
  1915年『チャップリンの失恋』The Tramp
  1915年『チャップリンの掃除番』The Bank
  1916年『チャップリンのカルメン』Burlesque on Carmen
  1916年『チャップリンの悔悟』Police
  
  ◆ミューチュアル時代
  1916年『チャップリンの替玉』The Floorwalker
  1916年『チャップリンの消防夫』The Fireman
  1916年『チャップリンの放浪者』The Vagabond
  1916年『午前一時』One A.M.
  1916年『チャップリンの伯爵』The Count
  1916年『チャップリンの番頭』The Pawnshop
  1916年『チャップリンの舞台裏』Behind the Screen
  1916年『チャップリンのスケート』The Rink
  1917年『チャップリンの勇敢』Easy Street
  1917年『チャップリンの霊泉』The Cure
  1917年『チャップリンの移民』The Immigrant
  1917年『チャップリンの冒険』The Adventurer
  
  ◆ファースト・ナショナル時代
  1918年『犬の生活』A Dog's Life
  1918年『公債』The Bond
  1918年『担へ銃』Shoulder Arms
  1919年『サニーサイド』Sunnyside
  1919年『一日の行楽』A Day's Pleasure
  1921年『キッド』The Kid
  1921年『のらくら』The Idle Class
  1922年『給料日』Pay Day
  1923年『偽牧師』The Pilgrim
  
  ◆ユナイテッド・アーティスツ時代
  1923年『巴里の女性』A Woman of Paris(監督のみ、主演=エドナ・パーヴァイアンス)
  1925年『黄金狂時代』The Gold Rush
  1928年『サーカス』The Circus
  1931年『街の灯』City Lights
  1936年『モダン・タイムス』Modern Times
  1940年『独裁者』The Great Dictator
  1942年『黄金狂時代』サウンド版(1925年の『黄金狂時代』にチャップリン自身の作曲とナレーションを施したもの)
  1947年『殺人狂時代』Monsieur Verdoux
  1952年『ライムライト』Limelight
  
  ◆イギリスでの作品他
  1957年『ニューヨークの王様』A King in New York
  1959年『チャップリン・レヴュー』The Chaplin Revue
  (「犬の生活」「担へ銃」「偽牧師」3本をまとめチャップリン自身の作曲とナレーションを施し再編集した映画)
  1967年『伯爵夫人』A Countess from Hong Kong(監督のみ、唯一のカラー作品、主演=ソフィア・ローレン、マーロン・ブランド)

作品年表については、もうひとつ、なんとチャップリンが活躍した時期は偶然にもフランク・キャプラとエルンスト・ルビッチとビリー・ワイルダー監督という僕の大好きな、というか映画史上最も偉大な4人の天才が同時期に活躍したというすごい時期なんですね。
そういう意味でチャップリンだけでなく、キャプラ、エルンスト・ルビッチと、ワイルダーも合わせた4人の代表作品年表も作成しましたので興味のある方はぜひ参考に見てみて下さい。

  (画像をクリックすると拡大します)
  

・チャップリンの人生年表

  (画像をクリックすると拡大します)
  


◆チャップリンに関するトリビア☆

・チャップリンの有名なステッキは、日本産で、滋賀県産の竹で作られており、しなりが強い。

・運転手(後に秘書)に高野虎市を採用し、家の使用人が一時期すべて日本人で占められていた時があった。2番目の夫人であるリタ・グレイはこの様子を「まるで日本人の中で暮らしているかのよう」と評したらしい。

・54歳の時、18歳のウーナ・オニール(劇作家ユージン・オニールの娘)と結婚し、8人の子供をもうけた。

・「独裁者」の最後の演説シーンは'世紀の六分間'とも呼ばれ、教科書に載った程素晴らしいとされている。

・亡くなる直前まで、ミュージカル映画を作ろうとしていた。題名は「フリークス」女性天使の羽が壊れて地球に落ちてくるという話だったらしい。

・淀川長治さんのお気に入りベスト1の映画は「黄金狂時代」だそうです。

・日本橋の「花長」では海老の天ぷらを36尾も食べたという。

・晩年誰とも会わずスイスに隠棲していたチャップリンに、幸運にも接する機会を得た日本人に、萩本欽一、前橋汀子がいる。

・2006年に日本チャップリン協会が設立された。名誉会長は黒柳徹子、最高顧問にジョゼフィン・チャップリン、名誉顧問に山口淑子が就任。呼びかけ人に大野裕之らが名を連ねており、本部は京都大学にある。

・手塚治虫は、生前「どうすれば、人々の記憶に残る漫画が描けるのですか?」という質問に対して「とにかくチャップリンの映画を観ろ。あれにすべての答えがある」と決まって答えている。自著においても、ウォルト・ディズニーと同等にチャップリンを敬愛している旨述べている。

 


WOWOW


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